いよいよ油圧ショベル初心者の悪戦苦闘がはじまりました。さらに懸案の軽トラダンプも入手し、土木工事に必要な道具がそろいました。あと必要なのはスキルだけ?
3/8(金) 気温-4℃。快晴。昨日うっすら積もったあられ雪が固まって朝日でキラキラ輝いている。
午前中は、キャンプサイト5横の赤松伐採の作業場付近の灌木を伐採し、生い茂るイバラを刈り払う。キャンプサイト5の端の小川を確認にいくと、山肌にマンサクの花が咲いていた。このあたりの山の春は最初に銀色のネコヤナギ、次に黄色いマンサク、白いコブシが咲いてからゴールデンウィークごろに薄桃色の山桜というように進んでいく。
2日前に入手した油圧ショベル(バックホー)は、まずは練習してある程度使えるようにならないと道を作るなどもってのほかだ。そこで当面はキャンプ場予定地入り口にある廃屋をかたずけきる作業をすることで油圧ショベルを練習することにした。
最初は油圧ショベルで木材や藁ぶきの残骸を邪魔にならないところに移動しようと思ったが、なにせ初心者、いくらYouTubeの動画でイメージトレーニングしても急に上達したりはしない。油圧ショベルのバケットやアームはピンを中心に円運動をするので、バケットの高さを一定にしながら前後に動かす(スイープする)には、バケットやアーム等複数個所を同時に動かさなければならず、それができないとバケットが地面に突き刺さってしまうのだ。そこで油圧ショベルで木や石を掘り起こし、大きな木はチェンソーで切断し、人力で運ぶ、という作戦に変更。
重機を運転するだけでは運動不足になってしまうので、適度に人力作業を混ぜるくらいが私たちにはちょうどいい。
3/9(土) 朝の気温-8℃、一面霜で真っ白だ。
午前中は集中力があるうちにキャンプサイト5の横にある赤松の大木を伐採する。砂袋を投げ上げて枝にロープをかけて、倒れる方向の木に滑車を、そこから45℃程折り返した手前の木にプラロックを取り付けてけん引する。
伐採する木にのこぎりで印をつけて、倒れる方向に受け口を作る。最初に手に入れた伐木の参考書によれば、受け口を作る方法には、約45度の開口を作る「コモンノッチ(伝統的受け口)」と約90度の開口を作る「オープンフェイスノッチ(広角受け口)」という方式があり、オープンフェイスノッチのほうが木を制御できる時間が長くすぐれていると記載されていたので、オープンフェイスノッチで伐木する練習をしていたのだ。
コモンノッチは伐りたいラインの上45度から斜め下方向に切り込みを入れてから、その切れ込みの終点めがけて水平に切れ目を入れる。
オープンフェイスノッチは角度が大きいため、伐りたいラインの上60度から斜め下方向に切り込みを入れてから、その切れ込みの終点めがけて伐りたいラインの下30度ぐらいから約6kgのチェンソーを持ち上げながら斜め上方向に切れ目を入れる。斜め方向にまっすぐチェンソーを入れるのは思いのほか難しく、チェンソーがどうしても斜めに入り、想定していた受け口より深く傾いた受け口になってしまうのだ。今回は前回よりもっと想定からずれてしまった。何度かやってみてオープンフェイスノッチがすぐれているといわれながら流行っていない理由が理解できた。上も下も斜めにチェンソーを入れるオープンフェイスノッチは、コモンノッチに比べて格段に技術と体力が要求されるのだ。
倒れる方向をロープけん引でコントロールする前提では、思い通りの受け口が作れないほうがより危険だ。
ということで、オープンフェイスノッチをあきらめて、次回からはコモンノッチで伐る方針に変更した。
午後は、油圧ショベルの練習を兼ねた廃屋のかたずけ。油圧ショベルで残った建屋の壁や柱を崩して、大きいものは人手で運べる長さにチェンソーで切断して、ハウスカーに積んで移動する。
作業をしていたら、この油圧ショベルを紹介してくれた重機ディーラのHさんが、アタッチメント交換を容易にするための特殊アタッチメントのマニュアルがついてなかったようだから持っていきます、と連絡があった。
しばらくすると、軽トラックでHさんがやってきた。特殊アタッチメントは前のオーナの方から、アームの重量が増えていてちょっとバランスが悪いので、不要ならとってくださいね、と言われていたのだ。すぐにでも取りたかったのだが、特殊アタッチメントをはずしてバケットを取り付けるには、アームの繊細な制御が必要なので、もう少し操作が上達するまで取り外しを見送っていたのだ。今なら実地で教えてもらいながら取り外しができると、厚かましく取り外し方を教えてほしいとお願いし、結果、全部の作業をやってもらってしまった。バケットとアームは双方に空いている直径4cm程の穴にぴったりはまるピンを通して止めるのだが、それには双方のピン穴をぴったり合わせる必要がある。どうやって合わせるのかとみていたら、バケットの手前の穴にアームの穴がだいたいあうようにアームを制御したあと、バール(直径2cm長さ1m程度の鉄の棒)を穴に通してバケットを吊り下げ、バケットは吊り下げたままでリンク(手首の関節に当たる部分)の角度を調整してバケットの前方の穴にアームの穴を合わせて直径が4cmぐらいのピンを穴に通して止める。
手前の穴のバールを抜いて、同じようにリンクの角度を調整して穴位置を合わせてピンを通して止めたら完了。バケットを置いたままでアームとバケットの穴位置を合わせるのはそれぞれの水平がとれている必要があって非常に難しいのだが、この方法なら重力が水平を取ってくれるし、バケットがぶら下がっているだけなので、少しバケットを押したり引いたりして角度を変えるだけでピン穴を正確に合わせることができるとのこと。つくづく、自分たちでやろうとしなくてよかった。
グリスガンを使ったグリスの補充も必要な箇所を説明しながら全部やっていただき、本当に助かった。クローラ(キャタピラ)のたるみがグリスを注入することで治るのには驚きだ。さらに、ゴムクローラは泥が間にたまると回らなくなるので、空回しで泥を落としなさいと、その方法を教えてもらった。具体的には、アームを後ろに回してからアームで地面を押してクローラの前方を持ち上げ、ドーザーを下げて車体全体を宙に浮かしてからクローラを回す。
途中様子を見に来た父が、柱を倒すならチェーンで引っ張るのがいいのであとで取りにおいでと言ってくれたので夕方チェーンをもらいに行く。次はこれで柱を倒してみよう。
3/10(日) 一日中強い雨。予定地の作業は中止し、パソコン作業と油圧ショベル操作のイメージトレーニングに精を出す。
3/11(月) 朝から雨が降ったりやんだりのはっきりしない天気。雨が止んでいる隙間をぬって、家の駐車場横に作っていた排水路の経路を変更する。雪が降る前に暫定的にお隣さんの庭の真ん中に設置させてもらっていた塩ビパイプを石垣上の水路を庭の隅まで延長して移設するというもの。塩ビパイプの中に砂が詰まらないように水路の終端に鍋を埋めて水たまりを作り、90度曲がった接続継手を下向きに取り付けた塩ビパイプを、パイプの口が水の中に沈むように設置する。こうすると水に浮く落ち葉などがパイプに進入して詰まるのを防げるのだ。設置後、ぼこぼこと大きな変な音がするので見てみると、塩ビパイプが空気を吸い込んで大きな音を立てていた。雨で水量が増えているせいで、パイプ内に空気がない状態になり、水たまりの水を吸い込みすぎて水面が塩ビパイプより下がってしまうことが原因と判明。パイプの上部にドリルで空気穴をあけて無事解決。
そうこうしているうちに、雨が止んだのでキャンプ場予定地へ。予定地での作業は当面、油圧ショベルの練習を兼ねて廃屋のかたずけに専念することにする。相方は油圧ショベルとチェンソーで倒れかけている建屋の残骸の解体、私は建屋以外のかたずけ。まずは以前切った石垣の上の木が石垣の下に落ちて積み重なっているのを、1本づつ取り出して移動するのだが、足場が悪くて思うように進まない。かたずけが必要なものは足場が悪い場所におかないようにという教訓だ。木を取り除いた下には、藁ぶき屋根にかぶせてあったトタンが大量に積み重なっている。次からこのトタンを片付けよう。
3/12(火) ジムの日。まずは注文してあった45cmのチェンソーのバーを受け取りにいく。今使っている40cmのチェーンソーバーは赤松の大木を切るのにはちょっと長さが足りず、突っ込み切りが難しいので長いのを買うことにしたのだ。そのあとは銀行に寄ってから、ジムのビルで買い物。ジムに行くと3本のレッスンのうち2本が代行になっていた。バレトンの若くてクールな女性IRのレッスンは、えーまだやるの?と思わず根をあげてしまう容赦のなさでへとへとにさせてくれた。
ステップは東京で受けていたレッスンのIRによく似た雰囲気の男性IR、振付は難しくないのだがちょっと癖があり後半脱落者が続出し、スタジオはちょっとしたカオス状態に。
ジムのあとは知り合いがゲストを務める広島県中山間地域振興課が運営するコミュニティ「ひろしま里山・チーム500」主催のトークイベントを聞きに行き、家に帰ったのは10時過ぎ。深入山あたりでみぞれ雪になり、道が白くなっていた。タイヤをノーマルタイヤに替えられるのはもう少し先になりそうだ。
3/13(水) 気温-2度、昨日降ってうっすら積もったみぞれ雪が凍り、時々冷たい風が吹き、ボタン雪が舞う寒い朝。9時ごろ雪が収まり、晴れ間が見えてきたので廃屋のかたずけに向かう。
相方は油圧ショベルで建屋の残骸の分解と仕分けを継続、私は崩れたトタン屋根の前にある伐採した赤松をかたずけてからトタンのかたずけに着手。トタンは屑鉄屋さんに渡せるように、1枚ずつ引きはがして、適当な大きさに折り畳み、金属置き場に集めていく。やっているうちに、トタンを木材に止めている釘がどこにあって、どこをバールでたたくと簡単に外れる、というようなちょっとしたコツがだんだんわかってきて、効率が上がっていくのが楽しかったりする。昼間も気温は2度。動いていると体は暖かいのでこのくらいの寒さは苦にならない。
建屋の解体が進み、残る建屋は台所のみ。雨漏りで傷んでしまっているが、自在鉤、いろりにかける鉄鍋、石臼と足踏みきね、木製のはしご、大きな木の樽、水がめ、一升瓶等。タイムカプセルのように50年前の暮らしがそのまま閉じ込められているようだ。
残しておきたいものもあるので、いったん油圧ショベルの作業は中断し、まずは金物や割れ物を分別して取り除くことにした。
4時、ボタン雪の降り方がだんだん強くなってきたので今日の作業は終わり、泥だらけになったクローラを洗ってからテントをかけて収納。
昼間の気温も2度までしか上がらず、除雪車の車庫の軒下の松に面白い形のつららができていた。
3/14(木) うっすらと雪が積もったいい天気。歯医者の日。
今日は用事がてんこ盛りだ。郵便局留めになっているゆうパックの受け取り、歯医者、そのあと、安佐北区に住む建築士さんと会う約束を取り付けていたので訪問する。この建築士さんに会うことになったいきさつが面白い。こちらに移住して行きつけの美容院候補としてジムから歩いて行ける美容院を見つけてカットをお願いした。美容院の店長との会話の中で、Uターンして会社の同僚と実家の近くで手作りキャンプ場を作ろうとしていて、いろいろ相談にのっていただける専門家の方を探しているが建築関係はまだ見つかってないんです、という話をしたら、店長のお父様が今は引退している元建築士、キャンプが好きで山小屋を自分で建てたことがあり、ついでにバイクが好きで深入山付近はツーリングコースの1つと聞き、こんな偶然があっていいのかと驚きつつ、是非お話をさせていただきたいと無理やり紹介をお願いしていたのだ。
先日そのお父様からメールが来て今日会うことになったという次第。
ご自宅に伺うと、早速、山小屋(広さ20畳、3mの木材で建てられる8角形のログハウス)の設計図、建築中の写真、などを見せてくれた。
キャンプは飯盒炊飯のイメージが強く好きではなかったが、友人のキャンプの達人に全部キャンプ場でやる必要はなく、自宅で準備していけば楽だということを教えてもらってからキャンプが好きになったとのこと。山小屋は友人4人で建てたそうで、その中にはキャンプの達人以外に大工さんもいるという。お金のかからない範囲でなら協力できますよ、作った山小屋にも案内します、次はツーリングがてらキャンプ場予定地を見に行きますよと言っていただいた。これもいい縁になりそうだ。
3時に帰宅。ちょうど、Oさんから軽トラダンプの納車が明日になると連絡があったので、慌てて自動車保険に入る。これで機動力100%になるはずだ。
3/15(金) 朝の気温-7度。快晴。今日も廃屋かたずけ作業。相方は蔵の横の空き地を石置き場として使うため、空き地の入り口に生えていた松の木の根を油圧ショベルで掘り起こして伐根する。事前にYouTube動画でイメージトレーニングしたバケットをテコのように使う技が威力を発揮する。私はその間に台所の割れ物の整理を完了させる。
作業中に、昨日訪ねた建築士のMさんから電話があり、これからツーリングがてらキャンプ場予定地を見に行きますとのこと。昨日の今日での訪問とはフットワークの軽さに感心する。1時間ほどしてオレンジの大型バイクに赤いヘルメットのMさんが予定地にこられたので、予定地の中を案内する。Mさんは、いやこれは大仕事ですねと、楽しそうに感想をおっしゃった後、また来ますとバイクに乗って颯爽と帰っていった。今時のおじさんはかっこいい。
昼食を食べに家に戻ると、ちょうどOさんがユニック車で軽トラダンプを運んできてくれた。20年前の車だが走行距離はまだ4万kmちょっと、土砂が運べるしっかりした荷台でシャーシは車検直後のようにきれいに塗装してあり、状態の良さは想定以上だ。
昼食後、ドラム缶からポリタンクに10L程軽油をいれて軽トラダンプに積み、久々のマニュアルミッションの坂道発進に苦労しながら予定地に運んで油圧ショベルに給油する。これで重たい荷物も運びたい放題だ。
午後は油圧ショベルで引きはがしたトタンを人力でたたんでいく。3時頃に雨が降り出しそのうちボタン雪に変わってきたのでちょっと早めに撤収。
さて、明日からは軽トラダンプでどんどん運んでかたずけるぞー。
3/8(金) 気温-4℃。快晴。昨日うっすら積もったあられ雪が固まって朝日でキラキラ輝いている。
あられ雪のつぶつぶが楽しい |
雪の中でスイセンのつぼみも寒そう |
早春の山を彩るマンサクの花 このあたりではタニイソギという別名で呼ばれる |
最初は油圧ショベルで木材や藁ぶきの残骸を邪魔にならないところに移動しようと思ったが、なにせ初心者、いくらYouTubeの動画でイメージトレーニングしても急に上達したりはしない。油圧ショベルのバケットやアームはピンを中心に円運動をするので、バケットの高さを一定にしながら前後に動かす(スイープする)には、バケットやアーム等複数個所を同時に動かさなければならず、それができないとバケットが地面に突き刺さってしまうのだ。そこで油圧ショベルで木や石を掘り起こし、大きな木はチェンソーで切断し、人力で運ぶ、という作戦に変更。
重機を運転するだけでは運動不足になってしまうので、適度に人力作業を混ぜるくらいが私たちにはちょうどいい。
3/9(土) 朝の気温-8℃、一面霜で真っ白だ。
午前中は集中力があるうちにキャンプサイト5の横にある赤松の大木を伐採する。砂袋を投げ上げて枝にロープをかけて、倒れる方向の木に滑車を、そこから45℃程折り返した手前の木にプラロックを取り付けてけん引する。
伐採する木にのこぎりで印をつけて、倒れる方向に受け口を作る。最初に手に入れた伐木の参考書によれば、受け口を作る方法には、約45度の開口を作る「コモンノッチ(伝統的受け口)」と約90度の開口を作る「オープンフェイスノッチ(広角受け口)」という方式があり、オープンフェイスノッチのほうが木を制御できる時間が長くすぐれていると記載されていたので、オープンフェイスノッチで伐木する練習をしていたのだ。
コモンノッチは伐りたいラインの上45度から斜め下方向に切り込みを入れてから、その切れ込みの終点めがけて水平に切れ目を入れる。
オープンフェイスノッチは角度が大きいため、伐りたいラインの上60度から斜め下方向に切り込みを入れてから、その切れ込みの終点めがけて伐りたいラインの下30度ぐらいから約6kgのチェンソーを持ち上げながら斜め上方向に切れ目を入れる。斜め方向にまっすぐチェンソーを入れるのは思いのほか難しく、チェンソーがどうしても斜めに入り、想定していた受け口より深く傾いた受け口になってしまうのだ。今回は前回よりもっと想定からずれてしまった。何度かやってみてオープンフェイスノッチがすぐれているといわれながら流行っていない理由が理解できた。上も下も斜めにチェンソーを入れるオープンフェイスノッチは、コモンノッチに比べて格段に技術と体力が要求されるのだ。
倒れる方向をロープけん引でコントロールする前提では、思い通りの受け口が作れないほうがより危険だ。
オープンフェイスノッチで作った受け口。 予定よりずいぶんたくさん切ってしまった。 |
なんとか無事倒れた20m級の赤松。 枝が地面に突き刺さって恐竜の背骨のようだ。 |
作業をしていたら、この油圧ショベルを紹介してくれた重機ディーラのHさんが、アタッチメント交換を容易にするための特殊アタッチメントのマニュアルがついてなかったようだから持っていきます、と連絡があった。
しばらくすると、軽トラックでHさんがやってきた。特殊アタッチメントは前のオーナの方から、アームの重量が増えていてちょっとバランスが悪いので、不要ならとってくださいね、と言われていたのだ。すぐにでも取りたかったのだが、特殊アタッチメントをはずしてバケットを取り付けるには、アームの繊細な制御が必要なので、もう少し操作が上達するまで取り外しを見送っていたのだ。今なら実地で教えてもらいながら取り外しができると、厚かましく取り外し方を教えてほしいとお願いし、結果、全部の作業をやってもらってしまった。バケットとアームは双方に空いている直径4cm程の穴にぴったりはまるピンを通して止めるのだが、それには双方のピン穴をぴったり合わせる必要がある。どうやって合わせるのかとみていたら、バケットの手前の穴にアームの穴がだいたいあうようにアームを制御したあと、バール(直径2cm長さ1m程度の鉄の棒)を穴に通してバケットを吊り下げ、バケットは吊り下げたままでリンク(手首の関節に当たる部分)の角度を調整してバケットの前方の穴にアームの穴を合わせて直径が4cmぐらいのピンを穴に通して止める。
アタッチメントの取り付けはピンの代わりに バールをさして吊り下げてからやるとうまくいく。 |
グリスガンを使ったグリスの補充も必要な箇所を説明しながら全部やっていただき、本当に助かった。クローラ(キャタピラ)のたるみがグリスを注入することで治るのには驚きだ。さらに、ゴムクローラは泥が間にたまると回らなくなるので、空回しで泥を落としなさいと、その方法を教えてもらった。具体的には、アームを後ろに回してからアームで地面を押してクローラの前方を持ち上げ、ドーザーを下げて車体全体を宙に浮かしてからクローラを回す。
アームとドーザーで車体を浮かせてクローラを空回りする方法を教えてもらう |
3/10(日) 一日中強い雨。予定地の作業は中止し、パソコン作業と油圧ショベル操作のイメージトレーニングに精を出す。
3/11(月) 朝から雨が降ったりやんだりのはっきりしない天気。雨が止んでいる隙間をぬって、家の駐車場横に作っていた排水路の経路を変更する。雪が降る前に暫定的にお隣さんの庭の真ん中に設置させてもらっていた塩ビパイプを石垣上の水路を庭の隅まで延長して移設するというもの。塩ビパイプの中に砂が詰まらないように水路の終端に鍋を埋めて水たまりを作り、90度曲がった接続継手を下向きに取り付けた塩ビパイプを、パイプの口が水の中に沈むように設置する。こうすると水に浮く落ち葉などがパイプに進入して詰まるのを防げるのだ。設置後、ぼこぼこと大きな変な音がするので見てみると、塩ビパイプが空気を吸い込んで大きな音を立てていた。雨で水量が増えているせいで、パイプ内に空気がない状態になり、水たまりの水を吸い込みすぎて水面が塩ビパイプより下がってしまうことが原因と判明。パイプの上部にドリルで空気穴をあけて無事解決。
水路への排水パイプの取り付けイメージと「ゴボゴボ」音
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3/12(火) ジムの日。まずは注文してあった45cmのチェンソーのバーを受け取りにいく。今使っている40cmのチェーンソーバーは赤松の大木を切るのにはちょっと長さが足りず、突っ込み切りが難しいので長いのを買うことにしたのだ。そのあとは銀行に寄ってから、ジムのビルで買い物。ジムに行くと3本のレッスンのうち2本が代行になっていた。バレトンの若くてクールな女性IRのレッスンは、えーまだやるの?と思わず根をあげてしまう容赦のなさでへとへとにさせてくれた。
ステップは東京で受けていたレッスンのIRによく似た雰囲気の男性IR、振付は難しくないのだがちょっと癖があり後半脱落者が続出し、スタジオはちょっとしたカオス状態に。
ジムのあとは知り合いがゲストを務める広島県中山間地域振興課が運営するコミュニティ「ひろしま里山・チーム500」主催のトークイベントを聞きに行き、家に帰ったのは10時過ぎ。深入山あたりでみぞれ雪になり、道が白くなっていた。タイヤをノーマルタイヤに替えられるのはもう少し先になりそうだ。
3/13(水) 気温-2度、昨日降ってうっすら積もったみぞれ雪が凍り、時々冷たい風が吹き、ボタン雪が舞う寒い朝。9時ごろ雪が収まり、晴れ間が見えてきたので廃屋のかたずけに向かう。
相方は油圧ショベルで建屋の残骸の分解と仕分けを継続、私は崩れたトタン屋根の前にある伐採した赤松をかたずけてからトタンのかたずけに着手。トタンは屑鉄屋さんに渡せるように、1枚ずつ引きはがして、適当な大きさに折り畳み、金属置き場に集めていく。やっているうちに、トタンを木材に止めている釘がどこにあって、どこをバールでたたくと簡単に外れる、というようなちょっとしたコツがだんだんわかってきて、効率が上がっていくのが楽しかったりする。昼間も気温は2度。動いていると体は暖かいのでこのくらいの寒さは苦にならない。
建屋の解体が進み、残る建屋は台所のみ。雨漏りで傷んでしまっているが、自在鉤、いろりにかける鉄鍋、石臼と足踏みきね、木製のはしご、大きな木の樽、水がめ、一升瓶等。タイムカプセルのように50年前の暮らしがそのまま閉じ込められているようだ。
残しておきたいものもあるので、いったん油圧ショベルの作業は中断し、まずは金物や割れ物を分別して取り除くことにした。
4時、ボタン雪の降り方がだんだん強くなってきたので今日の作業は終わり、泥だらけになったクローラを洗ってからテントをかけて収納。
昼間なのに軒の下で育った面白い形のつらら |
3/14(木) うっすらと雪が積もったいい天気。歯医者の日。
雪景色だが木の枝先の色にほんのり春を感じられる |
先日そのお父様からメールが来て今日会うことになったという次第。
ご自宅に伺うと、早速、山小屋(広さ20畳、3mの木材で建てられる8角形のログハウス)の設計図、建築中の写真、などを見せてくれた。
キャンプは飯盒炊飯のイメージが強く好きではなかったが、友人のキャンプの達人に全部キャンプ場でやる必要はなく、自宅で準備していけば楽だということを教えてもらってからキャンプが好きになったとのこと。山小屋は友人4人で建てたそうで、その中にはキャンプの達人以外に大工さんもいるという。お金のかからない範囲でなら協力できますよ、作った山小屋にも案内します、次はツーリングがてらキャンプ場予定地を見に行きますよと言っていただいた。これもいい縁になりそうだ。
3時に帰宅。ちょうど、Oさんから軽トラダンプの納車が明日になると連絡があったので、慌てて自動車保険に入る。これで機動力100%になるはずだ。
その後、廃屋のかたずけを継続。トタン板のかたずけと台所の割れ物、金属を拾って袋に詰めるだけでアッという間に夕方に。キャンプ場予定地で作業すると時間が経つのが早い。
3/15(金) 朝の気温-7度。快晴。今日も廃屋かたずけ作業。相方は蔵の横の空き地を石置き場として使うため、空き地の入り口に生えていた松の木の根を油圧ショベルで掘り起こして伐根する。事前にYouTube動画でイメージトレーニングしたバケットをテコのように使う技が威力を発揮する。私はその間に台所の割れ物の整理を完了させる。
作業中に、昨日訪ねた建築士のMさんから電話があり、これからツーリングがてらキャンプ場予定地を見に行きますとのこと。昨日の今日での訪問とはフットワークの軽さに感心する。1時間ほどしてオレンジの大型バイクに赤いヘルメットのMさんが予定地にこられたので、予定地の中を案内する。Mさんは、いやこれは大仕事ですねと、楽しそうに感想をおっしゃった後、また来ますとバイクに乗って颯爽と帰っていった。今時のおじさんはかっこいい。
昼食を食べに家に戻ると、ちょうどOさんがユニック車で軽トラダンプを運んできてくれた。20年前の車だが走行距離はまだ4万kmちょっと、土砂が運べるしっかりした荷台でシャーシは車検直後のようにきれいに塗装してあり、状態の良さは想定以上だ。
昼食後、ドラム缶からポリタンクに10L程軽油をいれて軽トラダンプに積み、久々のマニュアルミッションの坂道発進に苦労しながら予定地に運んで油圧ショベルに給油する。これで重たい荷物も運びたい放題だ。
入手した土砂運搬用の中古軽トラダンプ。 荷台の頑丈さと荷台を上げると荷台後部の壁の下が開くところが 農業用軽トラダンプと違うらしい。 |
さて、明日からは軽トラダンプでどんどん運んでかたずけるぞー。
アタッチメント 軽トラダンプ・軽トラ 広島県安芸太田町の春 水路 廃屋解体 伐根・根ほり 伐木・伐採 油圧ショベル・バックホー
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